マーケティング心理学2つの側面

昨日(1/30)午後は、

「マーケティング心理学セミナー(初級コース)」

を開催させていただきました。

これまで社内研修で行なってきたものを
個人のマーケターさんを主対象に
内容も大幅にバージョンアップしたものです。


マーケティング心理学は私のライフワークです。

今回も相当気合入れて、準備・講義に臨みましたが、
幸い、受講された方にはご満足いただけたようです。
(さらに良いものを目指して随時改訂していきますが!)


さて、セミナーの中でもお話しましたが、
私が考える「マーケティング心理学」には
大きくは2つの側面(狙い)があります。


ひとつ目は、消費者の行動の背景にある、
人間心理のメカニズム(構造)や典型的な
反応パターンを理解すること。

例えば、簡単な例を挙げると、

・「赤」のような暖色系の色を見ると気分が高揚し、
・逆に、「青」などの寒色系の色を見ると気分が沈静する

といった、人間には、ある程度共通した
心理の変化があることを理解するのが狙いです。


2つ目は、上記の人間心理のメカニズムや、
典型的な反応パターンについての理解を下敷きに、
対象消費者の心理や行動に働きかける方法を学ぶこと。

マーケティングの「究極的な目的」は、
自社製品・サービスを販売することですが、
それはマーケティングというよりも、
むしろ、経営的・財務的な目標です。

そして、上記の究極的な目的達成のために、
マーケティング(部門・担当者)として
達成すべき「直接的目的」とは、

「主に各種コミュニケーションを通じて、
 対象消費者に働きかけ、その消費者の心理や行動を
 変えること」

なのです。

例えば、

・自社製品・サービスの名称を知ってもらう
・関心を持ってもらう
・好きになってもらう
・欲しいと思ってもらう
・懸賞に応募してもらう
・資料を請求してもらう
・無料サンプルを試してもらう

といった心理変化・行動変化が起きるように
働きかけるということですね。

以上のことはいわば、

「消費者を説得する技術」

と言い換えてもいいかもしれません。


人を説得するに当たって、
まず、人間心理のメカニズムや典型的な反応パターン
を理解しておくことがどれほど高い成果につながるか、
は言うまでもないですよね。

また、説得する技術そのものも、
既に洗練されたテクニックが数多く開発されています。


「Mindreading」という名称で私が提供する
マーケティング心理学では、以上のことを体系化した
各種コンテンツを開発していきたいと考えております。

ご興味のある方は引き続き、よろしくお願いします。

投稿者 松尾 順 : 2011年01月31日 11:04

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mindreading.jp/mt/mt-tb.cgi/1212

このリストは、次のエントリーを参照しています: マーケティング心理学2つの側面:

» payday loan from payday loan
マーケティング心理学2つの側面 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年06月10日 05:36

» phen375 from phen375
マーケティング心理学2つの側面 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年07月20日 15:24

» New Bingo Sites from New Bingo Sites
マーケティング心理学2つの側面 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年08月05日 22:19

» proactol plus from proactol plus
マーケティング心理学2つの側面 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年08月15日 08:28

» airport transfers london from airport transfers london
マーケティング心理学2つの側面 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年10月05日 21:51

» cassie griggs from cassie griggs
デイリーブログ『マインドリーダーへの道』 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年10月15日 19:17

コメント

コメントしてください




保存しますか?