ハローキティ vs ミッキーマウス

世界で最も人気の高いキャラクターといえば、
昔から「ミッキーマウス」で決まりですよね。

ただ、ひょっとしたら現時点では、
ハローキティはミッキーマウスと互角の人気
にまで達しているかもしれません。

日本でもライセンス契約の下、
さまざまな商品がキティブランドとして
発売されていますが、世界中の様々な企業も、
次々とキティちゃんを採用しているのです。

調べてみたら、日本の化粧品メーカーも
いろいろとキティ化粧品を出してるんですが、
フランス最大の化粧品メーカー、セフォラでも、
キティちゃんの新化粧品ラインアップを近々、
発売予定です。

画像見つけました。


かわいいですね。

そういえば、日本語の「かわいい」の語感を
適切に表現できる英語がないため、外国人も、
「Kawaii」とそのまま使っています。

かわいさの度合いという意味の
「Kawaiiness」なんて名詞形もあるくらい。


さて、セフォラの担当者によれば、
キティちゃんは、「幅広い年代」に人気がある点を
評価しています。

ちゃんと調べてないので仮説になっちゃいますが、
ミッキーは基本子ども向けであり、大人になれば
卒業するキャラクターです。
(もちろん例外ありますが)

一方、ハローキティは何歳になっても、
愛し続ける人が多いようです。


昨日、このテーマについて、
ブランドコンサルタントの小出正三さんと
ツイッターで話したところ、小出さんによれば、

・ミッキーは、絶対にカタチを崩さないブランド

・キティは、何にでもあわせるブランド

であり、また、

・ミッキーを買うには、
 ミッキーの世界を受け入れなければならない

・キティは、「私世界」にキティを組み込める
ということだそうです。


なるほど。

だから、ミッキーの場合、成長するにつれ、
ミッキーの世界に居づらくなるけれど、
キティの場合は、自分の成長に伴って変化する
自分の世界に合うようにキティを自由にアレンジ
できるから卒業することがない。

キティが幅広い年代に受ける理由は
どうやらこの点にありそうです。


海外での稼ぎ頭として、
キティちゃんには世界でますます活躍して
欲しいですね。

*小出正三さんの会社:Brand Logistics Co.Ltd.
http://www.brand-ing.jp/

投稿者 松尾 順 : 2011年01月06日 10:15

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コメント

HPのご紹介ありがとうございます。

ボクは「ミッキーは製品の品質を保証する」マーケティング1.0をベースに(だから改変を許さない)、更に「情緒的なボンドを築く」マーケティング2.0をカバーしていると思います。

それに対してキティは「中心に顧客との共創が来る」マーケティング3.0の要素を含んでいるように思えます。

前者の理想がメガブランド(まさにディズニー)だとすると、後者の理想はコラボレーションブランドだと思います。

投稿者 コイデ : 2011年01月10日 09:56

コイデさん、コメントありがとうございます。

ミッキーもキティもグローバル&メガキャラクターですが、
そのブランドの価値の出し方がずいぶん違うんですね。

投稿者 松尾順 : 2011年01月10日 22:25

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