遺伝子アッシーくん
生命は基本的にすべて「女性」(メス)である。
一部が「男性」(オス)として生まれてくる。
そして、男性の役割は、極論すれば、
自分の母親の遺伝子を他の娘のところに運ぶこと
だけである。
こう喝破したのは、分子生物学者の福岡伸一氏。
となると、男性とは、生来の
「遺伝子アッシーくん」
と言えますかね・・・(笑)
とはいえ、オス(特に人類の男性)も、
単なる運び屋だけの人生に甘んじたいわけではなく、
それなりに、したたかに生きているわけですが。
でも、まさに、
「オスは遺伝子アッシーくんに過ぎない」
かもしれないと実感させてくれる生物がいるんですね!
チョウチンアンコウです。
R25の記事によれば、チョウチンアンコウは、
メスの体長が30-60センチに対し、オスはわずか3-4センチ。
ノミの夫婦も真っ青の体格差です。
オスの十分の一以下しかないオスは、
エサをおびき寄せるための「チョウチン」もありません。
というか不要なのです。
なぜなら、メスに寄生してしまうから。
いわゆる「ヒモ」ですね。チョウチンアンコウのオスは、
情けないことに全員、ヒモになる運命。
オスはメスを見つけると、
体に噛みいたままずっと離れません。
そのうち、皮膚も血管もくっついて、
メスの体の一部になってしまうのだそうです。
内臓も退化し、機能しているのは「精巣」だけ。
つまり、チョウチンアンコウのオスは、
遺伝子の運び屋に専門特化しちゃってるというわけです。
なんだかなあ・・・という感じですね。
投稿者 松尾 順 : 2009年05月09日 08:35
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コメント
まつおっちさん
まいどっ!
チョウチンアンコウ君はある意味、夢のヒモ生活かも・・・
投稿者 SHIGACCHI : 2009年05月10日 10:18
SHIGACCHIさん、まいど!
夢のヒモ生活、
という見方も確かにできますね。
とにかく寄生するメスを見つけたら、
栄養ももらえるし、あとは何もしなくていい。
自由はありませんけどね。
浮気もできない!
投稿者 松尾順 : 2009年05月10日 10:45
モーもなりたいです。
若くて美しい美女のヒモに・・・(笑)
でもまつおっちさんあっちこっちで遺伝子をばら撒かないようにね(大笑)
投稿者 モーちゃん : 2009年05月10日 16:39
モーちゃん、まいど!
モーちゃんにもヒモ願望があったとは
驚きました!
なお、私には、
あっちこっちで遺伝子をばらまくだけの
○力、体力、気力、財力が足りません・・・(苦笑)
投稿者 松尾順 : 2009年05月11日 10:30
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