邪払(じゃばら)・・・ゲンかつぎ販促が展開可能?
和歌山の北山村から、
ダイレクトメールが届きました。
住民わずか500人の秘境の村、北山村の特産品は、
「じゃばら」
です。かんきつ類。ユズやスダチの仲間だそうです。
DMはもちろん、
この「じゃばら」の予約販売を目的としたものでした。
チラシのキャッチコピーは、
ゆずでもない
すだちでもない
とんでもない
紀州のへんなみかん
じゃばら
です。
「じゃばら」といっても、
まだ何のことかわからない人も多いでしょうから、
ゆずやすだちといった仲間とは一味違うことを主張する一方、
「へんなみかん」
とへりくだってみせてるこの表現は、
なかなかのスグレモノ。
さて、上記コピーの脇には、印鑑風のデザインで
「邪払」
とありました。
「邪悪を払う」と解釈できますね。
「エクソシスト」(祓魔師)を連想しました。
これまでは、
「じゃばら」
とひらがなでしか書いてなかったと思います。
私は、「じゃばら」と聞くと
「蛇腹」
という言葉がいつも頭に浮かび、現物の
「みかんのような、かわいらしい果物」
とのイメージの落差に違和感を覚えていたんですが、
「邪払」
という当て字はなんとも縁起がいいですよね。
従来、「じゃばら」には、
アレルギー抑制効果があることから、
「花粉症に効く」
ということで近年人気が集まりました。
ここで、さらに
「邪悪なものを払う力がある」(ありそう・・・)
という「ゲンかつぎ」イメージを形成できれば、
さらにじゃばらの人気は上がるに違いありません。
「ゲンかつぎ」
ができる商品は自分のためだけでなく、
贈答品としても喜ばれますからね。
ちなみに、花粉症対策のことは、
「春先対策」
と称しており、これもなかなか巧妙な表現です。
北山村のじゃばらの陰には、
優れたマーケター、コピーライターの存在を感じます・・・
さて、果たして今後、北山村は、
「ゲンかつぎ」
の販促を展開してくるでしょうか?
マーケターの皆さん、
どうやればうまく展開できると思いますか?
投稿者 松尾 順 : 2008年10月29日 10:04
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コメント
大阪の公衆浴場です!残念ながマーケターではないのですが^^^;; 割と全国的に銭湯ではジャバラの湯を取り入れております。・・・・参考になるかどうかは???あまりブログに詳しくなく勉強中にて、こういうコメントが良いのかどうか?場合によれば削除して下さい。m(vv)m
投稿者 emura : 2011年01月29日 16:58
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