愛されないかもしれないマスコット・キャラクター

平城京ができたのは西暦何年でしょう?

710年です。

学生の頃、

「なんと綺麗な平城京」「納豆食べて平城京」

といった語呂合わせで覚えましたよね。


さて、2年後の2010年は、
平城京誕生1300年を迎えるということで、

「平城遷都1300年祭」

の開催が計画されています。

「平城宮跡」を主会場に、奈良、関西各県で
さまざまな展示、イベントが行われる予定です。

事業規模は約100億円。


この平城遷都1300年祭に関連して、
このところ物議をかもしていることがあります。

それは、当事業のシンボル的存在となる

「マスコットキャラクター」

です。現在名称募集中!


まあとりあえず、ちょっと彼の姿を見てあげてください!
http://www.1300.jp/mascot.html


第一印象はいかがでしょう?

かわいい? かわいくない?


コンセプトシートを読むと、

奈良の守り神である「鹿」の角を生やした
「童子」のようないでたち

とありますね。


このキャラクターについて、
地元奈良では、

「かわいくない」

という批判が相次いでおり、
白紙撤回を求める署名運動が始まっているそうです。
(毎日新聞、2008/03/02)


元吉本興業常務で、
フリープロデューサーの木村政雄氏は、

「こんな写実的なデザインがなぜ選ばれたか理解に苦しむ」

とコメントしてます。

実際、愛嬌がないわけではないけれど、
ちょっとリアルすぎますかね・・・


愛されるキャラクターにはある程度共通点があります。

それは、「赤ちゃん」、もしくは
「動物」(特に動物の子供)を連想させるものです。

具体的な特徴としては、

・頭が大きい(全体的なバランスで見て)
・目が大きい
・丸顔
・2頭身などずんぐりむっくり

などがあります。

愛知万博のマスコットキャラクター、
森の精「モリゾー」「キッコロ」はこれらの条件を
満たしていました。

http://www.expo2005.or.jp/jp/A0/A1/A1.10/index.html


一方、平城遷都のキャラクターは、
これらの条件にほとんど当てはまってないですね。

残念ながら、
あまり愛着の持てるキャラクターには
なりえないことがわかります。

かわいそうですね。彼は何も悪くないのに!


さて、彼の行く末はどうなるのでしょうか?

投稿者 松尾 順 : 2008年03月05日 07:29

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mindreading.jp/mt/mt-tb.cgi/780

コメント

おっと、ネットの話題のど真ん中に切り込みましたねぇ。
こんなリンク紹介していいのかわかりませんが、
少しスクロールしたあたりにある、
「おまけ:2ch有志によるデザイン」がおもしろいです。
ご参考まで。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1098861.html

投稿者 金森努 : 2008年03月05日 15:30

金森さん、まいど!

2ch有志によるデザイン、受けました!
さすがです。

中に、このキャラクターを縦に縮小して
2頭身にした案がありますが、
こうするだけで十分に許容できるマスコット
になることがわかりますね。

投稿者 松尾順 : 2008年03月05日 15:39

他の案も、松尾さんの定義である
頭が大きい(全体的なバランスで見て)
・目が大きい
・丸顔
・2頭身などずんぐりむっくり
を満たしたかわいいのがありますね。

投稿者 金森努 : 2008年03月05日 16:35

最初の、どんぐりみたいな体型の大仏様に
角が生えてるやつは最高じゃないですか?

私はこれが一押し!
これは絶対受けると思う。

投稿者 松尾順 : 2008年03月05日 16:42

コメントしてください




保存しますか?