やっぱりダメな三菱自動車

私はJリーグのことはそれほど詳しくありませんが、
Jリーグは、欧州では一般的な地域密着型「市民クラブ」を
目指していたことくらいは知っています。


今、人気、実力とも最高の浦和レッズもまた、
地域密着型市民クラブ化に向けて、
地元企業に株を持ってもらう「第三者割当増資」を
考えていたそうです。

しかし、この計画は、親会社の三菱自動車に反対されて、
現在、頓挫しているそうですね。


親会社のトップに言わせると、

「三菱自動車グループの中で、‘浦和レッズ’は
 大切な財産だ。当社の持ち株比率を減らすわけにはいかない」

ということらしいです。


確かに、浦和レッズは今でこそ売上68億円、黒字化も果たして
いますが、三菱自動車が長年にわたって損失補てんを
してきました。

ですから、しばらくは恩返しをすべきだという考え方にも
妥当性があるかもしれません。


しかし、結果的に市民クラブ化を阻むことになる今の姿勢は、
自社の目先の利益だけを追求した社会性のない考え方のように
思います。

こうした姿勢は、三菱自動車に対する社会的評価を
ますます悪化させ、長期的な収益低下につながる可能性が高い
ことがわからないのでしょうか。


ちなみに、浦和レッズが、優れた選手を獲得しようと思っても、
契約金が500万円以上を超える場合には、親会社の役員会議での
決裁を通す必要があります。

そんなのんびりしたことをやっていたら、
いい選手は他のチームにさっさと取られてしまいますよね。

しかし、親会社は、決まりを守れとうるさく言ってくるそうです。


三菱自動車は、あれこれと不祥事が続いてきましたが、
やはり、トップがダメだと、すべての行動がダメですね。

投稿者 松尾 順 : 2007年02月19日 12:20

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mindreading.jp/mt/mt-tb.cgi/414

コメント

コメントしてください




保存しますか?