10円まんじゅうのマーケティング戦略

これから全国にお店が増えそうなのが

「10円まんじゅう」

かもしれません・・・

日本人なら、ドーナツもいいけど、やはり「まんじゅう」。


さて、千葉・市川に本社を構える「ジャパンフードシステム」が
運営する

‘蒸したてまんじゅう 「和ふ庵」’

は、現在、東京・千葉に16店舗ほど展開しています。


1個10円で買える1口サイズのまんじゅう、実にお手軽ですね。

私は、松戸店で10個セット(110円)を試してみましたが、
一瞬で食べてしまいました。(笑)


たかが1個10円じゃ、とても儲かりそうにないように思えます。

しかし、実は大違い。


「和ふ庵」では、20個、30個セットを主体に販売しています。
(10個セットは、小さく目立たないように表示してあって、
 注文するのに気が引けます。いちおう、1個からも買える
 らしいのですが)

その結果、客単価は600円程度、一人当たり60個も買っていく。
おみやげや、子供のおやつなどにちょうどいいからでしょうか。
(安いわりにボリューム感ありますし・・・)


1店舗の1日当たりの来店客数は400人以上。
つまり、まんじゅうは1日2万個以上売れるんですね。

売り上げベースでは、日商20-30万円、月商700万円くらい。

一方、店舗の平均面積は15坪、一般的なコンビニの半分くらい
の大きさです。

コンビニの日商はおおむね40-60万円ですから、
10円まんじゅう店は、コンビニ並みの販売効率を持っています。


このあたりの「売れる仕組み」は、
100円ショップのダイソーと同じですね。

単価を安く見せることで、実質的な客単価を引き上げる。
全体としては、しっかり売り上げ・利益を確保する。


10円まんじゅう恐るべし。
味も結構うまいが、マーケティング戦略はもっとうまい。

投稿者 松尾 順 : 2006年12月22日 11:40

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コメント

まんじゅうも美味いのでしょうけど、うまいこと装置産業化されてますねぇ。

投稿者 課長007 : 2006年12月23日 06:56

課長007さん、まいど!

実際、まんじゅうは工場(セントラルキッチン?)での大量生産のようですしね。

まんじゅうは、生地とあんこの製造は多少人手がいるにしても、それ以外は包あん機で自動生産できますし、まさに装置産業かも。

フランチャイズで販売拠点が増えれば増えるほど、損益分岐点が下がり、ますます利益が出るということでしょう。

投稿者 松尾 順 : 2006年12月25日 18:23

チェーン店舗の10円まんじゅうは、確かに工場で大量生産だね。そうでない所の、10円まんじゅうで、おいしいお店あったよ。店の中で、全て製造していて、蒸していたよ。ガラス越しでその様子みれるんだよ。

投稿者 Anonymous : 2007年01月11日 19:47

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