「へぇ!」体験が生み出すシータ波


以前、このメルマガ&ブログで、

「動かないことが最高のサービス」

という話を書きました。

英国の寝台列車「ロイヤルスコッツマン」は、エディンバラ13時発。
19時ごろにスピーン橋駅に停車すると、翌朝8時まで動きません。

夕食から就寝時間帯に動かないのは、‘サービス’なんですね。

単にA点からB点に移動するだけじゃなくて、列車の旅を楽しむ
からこそのサービスでしょうけど、「へぇ」ですよね。

このネタは「世界途中下車」(日経新聞夕刊)というコラム
から拾ったものですが、昨日の同コラムでも新たな「へぇ」が!


やはり欧州の鉄道の話。

レールが1本は単線、2本なら複線。
複線なら、一方が上りで、一方は下り。

そういうもんですよね。
これが私たち(日本人)の常識、というか固定観念です。


ところが、欧州では、2本のレールを上りにも下りにも使う。

列車が上手と下手からすれ違うんじゃなくて、
2本のレール上を一方向に並走するようなこともある。

これは「単線並列」と呼び、欧州ではポピュラーな方法。


日本では、複々線化(レール4本とか)して、
鈍行(各駅停車)と快速用とレールを分けるのが一般的です。

でも、欧州では、混雑する方向に合わせ、
2本のレールを上り、下りに柔軟に使い分けています。

これだと複々線化するコストが削減でき、効率がいいですよね。


「単線並列」は、鉄道に詳しい方はご存知だったかも
知れませんが、普通の人にとっては「へぇ!」ですよね。


こんな「へぇ!」体験、それだけで楽しいことですけど、
別のいいことがあります。

それは、「シータ波」という脳波を発生させること。


「シータ波」は、脳を活性化させ記憶力を高めます。
また、新たな発想が生まれ、偉大な発明・発見につながるかも!

海馬の研究で有名な池谷裕二氏によれば、
シータ波を発生させることができれば、高齢者でも若い人並みの
記憶力を維持することができるらしいです。


「シータ波」を発生させるには、知らない土地に行ったり、
知らなかった世界の情報に触れて、外界・ものごとに
新鮮な興味・関心を持つことが有効です。

逆に言えば、脳を「マンネリ化」させないことです。

ですから、私たちの常識、固定観念、先入観を壊してくれる
「へぇ!」体験もまた、シータ波発生に効果的というわけです。


なお、わざわざ知らない土地にいかなくても、
普段の生活でもシータ波を発生させることは可能です。


見慣れた風景、聞きなれたコトを改めてじっくり観察して、

「なぜこうなんだろう?」

と素朴な疑問を持ってみる。

さらに、「自分だったらこうするな・・・」

とアイディア出しまで発展させる。


実際、

小山薫堂氏は、「勝手にテコ入れ」をやり、

折口雅弘氏は、「当事者意識を持つ」ことをやり、

高城剛氏は、「歩きながら‘なぜこうなってる?’」と考える

とアイディアマンとして知られる人たちは
経験的にシータ波を発生させるコツを体得されてるようです。

投稿者 松尾 順 : 2006年12月21日 09:07

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