目を引くデザイン vs シンプルなデザイン

私は本郷の事務所を借りて、普段は一人で仕事をしています。
なので、事務所内の掃除とか、観葉植物の水やりとか、
全部自分でやってます。

また、お菓子以外の食べ物は置いてないのに、
なぜか出没する○キ○リの退治用品やトイレットペーパーなど
日用品を近くのドラッグストアでもろもろ買ってきます。

買い物は面倒ですし、日用雑貨品でふくらんだビニール袋を
さげて事務所に戻るのはちょっと恥ずかしかったりしますが、
一般消費者の目線で商品が見れる点がいいですね。


今日は、ドラッグストアの店頭で箱ティッシュのセールを
やってました。かなり安かったので1パック買おうかなと
思ったものの、やっぱりやめました。

というのも、実に派手というか、女性向けというか、
赤いバラの花が箱全面に広がってるデザインだったん
ですよ。事務所にはとても合わないですよね。

一般家庭向けとしても、
ちょっと個性が強すぎるんじゃないでしょうか。
(箱ティッシュを用のケースに入れれば見えなくなるとしても)


お店で売ってる商品は、買物客の目を引くことが必要ですよね。
だから、どうしても派手になりがちです。

逆に、その商品が実際に使用される環境にマッチするかという
発想はあまりありません。


芳香剤なんかも派手ですよね。形もへんちくりんですし。
事務所では、お客さんに見えるところにはとても置けません。

以前書きましたが、○キ○リホイホイも、
○キ○リのリアルなイラストが表面に書いてあって勘弁して
欲しい。(だから目立たないものを買ってます)


メーカー側としても、実際のところ

店頭での購買意欲を刺激するためのデザイン

と、

利用環境に合うデザイン

の二律背反に悩んでいるんじゃないかと思います。


しかし、この二律背反を解消できるのが、
カタログ販売なんですね。

例えば、アスクルが最近、エステー化学と組んで出した
事務所に置いても違和感のないシンプルデザインにした
芳香剤だからですは、従来品より売れているそうです。


アスクル社長の岩田彰一郎氏はこんなことを言っています。
(日経デザイン、October 2006)

「シンプルなパッケージの商品は、店頭では目立たないから
 売れません。僕もライオンにいたから分かるんですが、
 シンプルなよいデザインの商品を作っても
 店頭で目立たなければ、そのよさに気づいてもらえないんです」

「アスクルはカタログ販売ですから、こうしたシンプルな商品を
 販売できるんです。こうした顕在化しなかったお客さまの要望
 をアスクルなら顕在化させられるんです」


アスクルが最近だした乾電池も従来になかった
ユニークなデザインです。

カタログがあったらぜひチェックして欲しいんですが、
1,2,3,4といった数字がデカデカと表示されています。
乾電池のサイズが、誰でもぱっと分かるというわけです。

市販品は、ブランド訴求が強すぎてサイズは見えないくらい
小さくしかプリントされてませんよね。


考えてみれば、このところますます利用者が増えている
ECサイト、オンラインショップは、デジタルなカタログ販売です。

リアル店舗での販売ではできない商品提案ができるという点を
もっと活用すべきでしょうね。

投稿者 松尾 順 : 2006年11月16日 23:26

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