ソーシャルメディア最適化(SMO:Social Media Optimization)

最近はやりのキーワードは

「最適化」(Optimization)

ですよね。


YahooやGoogleなどのサーチエンジン(検索サイト)の検索結果に
上位表示されるための対策を

「サーチエンジン最適化」(SEO:Search Engine Optimization)

と呼んだのが始まりでしょう。


そして最近は、たとえ検索エンジンに上位表示されたとしても、
クリック先のページが魅力に乏しく、購入などのアクションに
つながらないのなら意味がないということで、

「ランディングページ最適化」(LPO:Landing Page Optimization)

が重視されるようになってきました。

LPOの基本的なやり方は、
検索結果からのクリック後、最初に着地(ランディング)する
ページについていくつか異なるパターンを用意しておき、
ランダムに表示します。

そして、ユーザーのその後の行動成果(購入など)から、
最も効果的だったパターンのページがどれかを判断するという
ものです。

これは、ダイレクトマーケティングの手法として昔から採用
されてきた「A/Bスプリット」の応用版に過ぎませんが、
「LPO」と言われるとなにかとてもすごい技術のように
感じますね。


さて、SEO、LPOに代わってこれからの話題の中心になりそうなのが、

「ソーシャルメディア最適化」
(SMO:Social Media Optimization)

です。

ソーシャルメディアとは、一般の消費者や個人の
オピニオンリーダーが公開するブログやポッドキャスティング、
ミクシィのようなSNSなどのこと。いわゆる、

「CGM(Consumer-Generated Media)」

を指します。

「SMO」とは、上記のようなソーシャルメディアが引用したり、
評価や批評の対象にしたくなるようなコンテンツを提供すること
で自社サイトへの集客や好意度を高めようとするもの。

「SMO」をうまく回すためには、新しさ、楽しさ、面白さ、
役立ち、感激、感動、社会的意義・価値などを感じさせる
上質のコンテンツを継続的に発信し続けなければなりません。

これは、口で言うのは簡単ですが、
実行は一朝一夕でできるものではないですよね。


「検索エンジン最適化」(SEO)と、
「ランディングページ最適化」(LPO)までは、
外部マーケティング会社への丸投げに近い形でも
相応の成果を出すことができました。


「SMO」になると自社のマーケティング担当や広報担当が
主体的に発想し、社内外の情報を取りまとめ、
明確な方針の元で、コンテンツ制作に関わっていく必要が
あります。


だから、「SMO」はそう簡単にできることじゃない・・・


ということは逆に言えば、
SMOをきちんと実行できる企業は、高い競争優位性を確立できる
ということを意味しますよね。


Webマーケティングの文脈では、これまで

「コンテンツ」

について比較的軽く扱ってきたように思います。

即効性があまり高くなく、効果が不明確だったからでしょう。


しかし、ブログのようなソーシャルメディアの台頭によって
即効性も高まり、かつ効果測定がやりやすくなってきました。


「SMO」の重要性はこれからますます高まっていくでしょうね。

投稿者 松尾 順 : 2006年10月10日 11:20

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