検索せず、探索せよ
土日も休まず発行されてる日刊メルマガが、
いくつかありますよね。
私も何誌か登録してますが、そのうちのひとつ、
は、軽いタッチの文体でなかなか深いことが書かれています。
実際、発行者の長沼良和さんは、昨日のメルマガでも
次のようなことを書いてました。(本文中一部引用)
「新聞を読みましょう」というテーマでした。
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(新聞を読むと)
ネット新聞では気付かない情報が入手できるということが
分かりました。
というのも、ホームページだったら、興味のある記事しか
読まないじゃないですか。どうでも良いところは読み飛ばす
以前に見ることもありません。
しかし、紙の新聞の場合、見開きで全体を眺めますから、
興味のある記事もない記事もすべて見ることになります。
すると、
「へぇ~、こんなこともあるんだぁ。。。」
という新しい発見があるのです。
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(業務連絡:長沼さん、勝手に引用させてもらいましたが、
ご了承お願いします)
私も新聞を結構きちんと読んでいますが、その目的は
この新しい発見を期待してのことです。
長沼さんが書かれているように、ホームページだと
ある程度決まったサイトしか見ないし、それらのホームページ
から得られる情報は話題がある程度絞られていますよね。
たまに幅広いテーマを扱うニュースサイト的なところにも
行きますが、あまりの情報量の大きさにたじろいで、
結局、検索して関心のある情報だけ取り出すことに
なりがちなんですよね。
だからどうしても「新しい発見」がなくなる。
すでにある程度明確な物事を効率的に進めるためには、
一切のムダを省き、一直線に目的の情報に向かえばいいと
思います。
しかし、プランナーやクリエイターといった、
新たな発想や気付きを生み出す仕事をしている立場の方なら、
あえて効率を捨て、視野を広げて普段あまり関心を
持たない情報を「探索」してみるのは結構意義があると思います。
目的を持って情報を探し出すのは「検索」。
インターネットは情報システム、巨大なデータベースですから、
検索に便利ですね。
一方、漠然とした問題意識だけで、様々な情報を渉猟し、
新たなテーマを発見しようとするのが「探索」。
これは、ネットでもいわゆる懐かしい「ネットサーフィン」
でもできますが、やはり一覧性の高い新聞、雑誌といった紙
メディアがいいですよね。
たまには、意識的に無駄な時間を作って、いろいろ
探索してみたらどうでしょう。それは、すぐに結果に
つながる行為には必ずしもなりませんが、決して無駄には
ならないと思いますよ。
なお、
「検索せず、探索せよ」
は、尊敬する妹尾堅一郎先生(東京大学教授)が
いつも言われていることです。
投稿者 松尾 順 : 2006年05月23日 04:44
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