「甘えてくださいね!」


最近人気の癒し系サービス、例えば、
マッサージ、リフレクソロジー、アロマセラピーやメイドカフェ!
などの魅力は、ある意味、

「相手に身を委ねることにある」

と思いませんか。

体も心も無防備にして、「おまかせするわ!お願い」
ということです。


そう考えると、癒し系サービスは、要するに

「堂々と甘えられる」

というベネフィットを提供しているわけです。

世の中の変化があまりに早くて、毎日追い立てられるようだし、
人との関わりもずいぶん希薄になってきてる昨今、
「心の平安」を少しでも取り戻すために、

「気を許して甘えられる」相手と時間を持ちたい

というのは当然のことでしょう。


ただ、この「甘えられる」というキーワードは、
癒し系サービスに限定して考えるのではなく、
商品・サービス全般に拡張してもいいんじゃないでしょうか。


具体的には、これからは、

「消費者ニーズ」

ではなくて、

「消費者甘え」

と呼ぶようにしましょう!(⌒o⌒;

すると、ずいぶん新商品・サービスのアイディアが
ずいぶん柔軟に出やすくなるようにと思います。

「消費者ニーズ」というのは、どうも固い表現だし、
わかりにくい。思考が広がらないです。


でも、

“「消費者甘え」を満たしてあげる商品・サービスって
 なんだろうね?”

というテーマのブレストなら、
なんだか楽しそうじゃないですか?


「甘えたい」という言葉の裏にある真の欲求は、
「気持ちよくさせて」「楽させて」ということです。

欠乏の充足という側面の強い「消費者ニーズ」は、
高い生活水準を達成した日本ではそうそうありませんよね。

でも、常に「快」「楽」を追求したいのがヒト。
その欲求に限度はありません。

ありがたいことに、精神科医の和田秀樹さんが
おっしゃってますが、相手の心情に配慮する日本人は、
相手の甘えを満たしてあげることが得意です。


消費者(顧客)に対して、もっと

「甘えてくださいね!」

と言える商品やサービスのネタはいくらでもあります。

ただ、社会・企業倫理や地球環境への配慮は
忘れずにお願いしますね。

投稿者 松尾 順 : 2006年03月03日 11:46

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コメント

なるほど!
っと一言のみにて失礼!

投稿者 開米 : 2006年03月03日 17:37

納得していただいてうれしいです。(^-^)

投稿者 松尾順 : 2006年03月07日 11:45

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