成田空港泊
今年の1月、関東に大雪が降った日。
1月21日(土)でしたね。
忘れもしません、この日は私の誕生日です。
本郷の事務所で仕事をしていた私は、
雪に包囲された自宅に帰れなくなってしまったのでした。
(私のことはどうでもいいですね。)
さて同日、私が長年レッスンを受けているコンガの先生は、
キューバに出発するため成田に向かいました。
オルケスタ・デラ・ルスのメンバーで、超一流のパーカッション
奏者である先生は、毎年1月にサルサの本場でラテンを堪能する
「キューバツアー」に引率者として同行しています。
先生の話によると、
午後3時ごろの出発でしたのでお昼には成田に到着。
約20名のツアー参加者とともにチェックイン、
出国手続きも済ませて出発を待ったそうです。
ところがやはり大雪のため出発が遅れ、
6時間近く待たされた挙句、「欠航」が決定しました。
搭乗ゲートにいて後は出発するばかりだったのでがっかりです。
いったん出国したことになってますから、再入国手続きを
しなきゃいけない。預けた荷物も受け取らなきゃいけない。
チケットのキャンセル手続きもしなきゃいけない。
何十便も同時に欠航になってますから、どの手続きも長い行列。
結局すべてが終わった時には夜中で、自宅には帰れない時間に
なってました。
ホテルに空きはなし。タクシーも2時間半待ちだったそうです。
結局、成田空港泊。正確に言うと成田空港ロビーの床でした。
先生の話を聞いて驚いたのは、利用する航空会社によって、
顧客対応が全然違っていたことです。
例えば、JAL便利用の方に対しては、
立派な寝袋が貸し出されたそうです。
ところが、キューバツアーの利用便は
外国の航空会社だったこともあるのでしょう、何の準備もない。
そこで、提携している日本の航空会社が毛布を用意したそうです。
しかし、渡されたものは、機内で貸し出すあの薄いやつが
一人1枚。硬い床の上で寝るには全然間に合いませんよね。
空港にいた航空会社の担当者の対応も最悪で、
乗客の人たちは相当いらだっていたそうです。
「あの航空会社には二度と乗るもんか」と思った人を
多数生み出したんじゃないでしょうか。
非常の時に人間の本性がわかるとよく言いますが、
会社もやっぱり同じですね。
悪天候などの不可抗力による欠航に対して、
本来、航空会社はなんら責任がありません。
となると、あとは、顧客に対する基本姿勢や経営理念の
問題になります。非常事態にこそ、どのような顧客対応が
ふさわしいのか、万全の準備をしておく必要があるんでしょうね。
ところで、当日は約1万人の旅行客が
成田空港泊を余儀なくされたそうです。みんなお腹が空きました。
ところが、空港内のレストランは夜には閉まっており、
何か食べようと思ったら、営業しているのは「マクドナルド」
くらいだったそうです。
ただ、マクドナルドさんはその夜、
ハンバーガー1個とかの単品売りを断り、バリューセットなどの
「セット販売」しか受け付けなくなったそうです。
不可解ですね。
セット販売しかしないことについて
何か正当な理由はあったんでしょうか。
もしあったのなら、それをちゃんと説明すべきでしたね。
人の弱みに付け込んで、顧客単価を引き上げることが
狙いだったとするなら、あまりに強欲ですね。
どうなんでしょう、マクドナルドさん?
投稿者 松尾 順 : 2006年02月16日 11:53
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