見なけりゃ欲しくならなかったのに!
富山の置き薬方式お菓子販売と言えば・・・?
そうです、「オフィスグリコ」!
事務所の片隅に、グリコのお菓子が入った小さなボックスを
置いてもらいます。お菓子は100円均一。
社員が自分で好きなお菓子を取り、カエルの口を模した投入口に
代金を入れるセルフサービス式です。
サービスを開始した1999年当初は、「成功するかなあ・・・」
と思ってましたが、2006年3月期は、前年比6割増しの18億円
の売り上げを見込んでいます。
ボックス設置数は6万6千個。
1個100円のお菓子であることを考えると、
当事業は大成功と言えそうですね。
さて、お菓子が嫌いな人ってまずいないと思うんですが、
大人になるとそれほど食べなくなりますよね。
もちろん、毎日お菓子は欠かしたことがない!
という人もいるでしょうけど。
ともあれ、お菓子を食べないと禁断症状が起きるような人は
少数派でしょう。
要するに、大人にとって、お菓子は、なければ無いで困らないもの。
コンビニに行っても、弁当・パンのコーナーには立ち寄っても
お菓子のコーナーは、だいたい素通りしますよね・・・
でもね、小さいころからお菓子を食べてきて、おいしかった
という「快」の感情は強く刻み込まれているわけです。
で、夕方頃とか、仕事の疲れを感じた時、ふとオフィスグリコ
のボックスが目に入ると、たちまち、「快」の感情が
よみがえり、食欲に結びついてしまうのです。
「そういえば、お腹がすいていたんだな」
こうやって毎日、ついついおオフィスグリコに手を伸ばして
しまう・・・
お菓子のような商品は、本能的欲求を刺激する外的誘因に
なり得るわけですから、消費者の目に触れさせたら
「勝ち」なんですね。
「オフィスグリコ」は、商品の補充業務が労働集約的ですし、
利益率はあまり高くないでしょうけど、
ビジネスシーンでのお菓子の潜在ニーズにうまく応えた事業
であったわけです。
しかし、オフィスグリコのおかげで、
ボックスの置いてある事務所の社員の平均体重は
確実に増加しているんじゃないでしょうか。(笑)
「ボックスを見るとつい欲しくなるんだよね、
見なきゃ食べなくてすむのなあ」
と感じる方が多いでしょう。
(かといって、決して撤去は求めないと思います・・・)
ちなみに、冒頭で書いたように、お金は社員が自分で支払って
もらうのですが、代金の回収率はほぼ100%だそうです。
さすがに100円を誤魔化すほど、せこい人はあまりいなかった。
また、子供向けビスケット菓子「ビスコ」がよく売れるそうです。
コンビニなどではあまり置いていないこともあるのでしょうけど、
セルフサービス式だからこそ売れるんでしょうね。
ビスコは、オトナが食べてもやはりとてもおいしい!
でもあの幼児の絵の描かれたパッケージを持って、
お店のレジに並ぶのは恥ずかしいですから。
最近は大人を意識した、小麦胚芽入り「白ビスコ」も発売
されていますけど、せっかくですから、
「オトナのビスコ」
を発売して欲しいです。
もちろん、パッケージデザインはさわやかな青年の笑顔で。
投稿者 松尾 順 : 2006年01月13日 13:02
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コメント
代金回収率は100%じゃないですよ 泣
投稿者 Anonymous : 2007年02月08日 19:03
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