検索&共有
ネット時代の消費者の新しい商品購買プロセスモデルとして、
電通さんは「AISAS(アイサス)」を提唱しています。
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A Attention 注意喚起
↓
I Interest 興味
↓
S Search 検索・評価チェック
↓
A Action 購入
↓
S Share 意見・情報の共有
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従来の商品購買プロセスとしてよく知られているのは
「AIDMA(アイドマ)」ですね。
「AISAS」が、ネット以前のプロセスモデル「AIDMA」と
大きく異なる点は次の2点です。
・ネットを活用して、入念な「検索・評価チェック」を
行う消費者行動が重要なプロセスとして加えられた。
・商品・サービス購入後、実際に利用してみての体験や
感想、評価をブログなどを通じて積極的に公開する
プロセスが加えられた。
消費者はネット以前にも、情報収集を行い比較検討・評価を
行ってきたわけですが、インターネットは消費者の情報処理
能力を飛躍的に高めましたよね。
また、カカクコムやECナビ、@コスメなど、
商品の比較検討が簡単にできてしまうネット上のサービスが、
消費者の検索、評価力をさらに強化しています。
「AIDMA」に含まれていたD(Desire:欲求)と
M{Memory:記憶)のプロセスが、消費行動の中から
消えてしまったわけではないと思いますが、
「商品を買うのか、買わないのか」という検討段階
における「検索・評価チェック」という行動が
大きな購買決定要因になってきたのは間違いないですね。
また、以前は、購入した商品やサービスが良かったのか、
悪かったのかといった事後評価は、いわゆる「口コミ」として
周囲の限られた人だけに話していました。
しかし、今は、ブログで体験談を書いたり、
上記の比較サイトに投稿することで、縁もゆかりもない
「大衆」がそうした情報を入手できるようになりました。
マーケティング手法として、「口コミ」が注目されているのは、
意見・情報の共有が、限定されたコミュニティだけでなく、
全日本・全世界レベルで可能になったことがあります。
先日のブログ「自分がやりたいことをして何が悪い」の中で、
他人に影響を受けやすい「シゾフレ人間」がインターネットの
浸透によって増加するだろう、ということを書きました。
AISASの新しい購買行動のモデルを踏まえて、マーケター
が留意しておきたいのは、これからの消費者は、
外部の第三者の情報(特に評価情報)を精力的に収集し、
またそうした評価に依存する傾向が高まることでしょう。
投稿者 松尾 順 : 2005年11月02日 13:03
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